物事の裏側

休職しているものの私が籍を置く会社には「労働組合」という組織があります。

春闘の時期になると「ガンバロー!」と声を張り上げる人たちです。お昼休みの休憩時間に集まれられて賃金交渉の情勢を話してくれ、職場の一体感を高めるために「ガンバローコールをしよう」と言います。

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若い頃は、組合の存在っていまひとつわかっていなくて「めんどくせーな。わざわざ昼休みを早めに切り上げさせられてまで」と思ってました。

特に組合の存在がウザかったのが残業に対する縛り。

「労働基準法 第36条」。世に言う36協定です。

事業規模が大きくなっていく中で、やることは満載。一方で会社では意思決定のスピードが求められているため、企画書はちゃっちゃと上司にあげていかなくてはならない。

となると馬車馬のように働きたくなるのですが、組合が縛った36協定で仕事をしたくてもできない。上司も組合に目をつけられると何かとやっかいなので「残業するな。早く帰れ」と言いますが、「あの案件は早くやれ」と相反すること言う。

今になってはバカだなぁと思いますが、上司の目を隠れてサービス残業しまくってました。たまにバレて大目玉を喰らってましたが・・。

本当に「労働組合という存在はめんどくせーな。過去の遺物」と思っていたのに、そんな私が何故かその労働組合で働くことになります。

それまでとは全く逆の立場で各部の部長連中(お偉い人)に対して「残業させるな」と言う立場になりました。

「もっと仕事したい。残業させろ」と言ってた人間が「(人に)残業させるな」と言う。

このストレスは半端なかったですが、過去の遺物、うっとおしい存在としか思っていなかった労働組合で働いたことは自分自身を大きく成長させる経験になりました。

賃金・ボーナス、残業時間、職場環境、会社休日の設定・・・会社制度に関しては全て人事部と労働組合の話し合いで決まります(弊社の場合)。

つまり労働組合って裏人事部なんですね。

「裏」側の仕事についたことで、物事の両面を見ることができました。

なぜ、ガンバローコールをするのか。なぜ、残業時間に対して厳しく対処せねばならぬのか。

なぜ労働組合という組織が存在し続けるのか。

この経験で「物事は必ず両面ある。同じエネルギーで裏側も存在する」ということを学び、何か起きた場合でも片方から見ることなく「なぜ、そういうことが起きているのか?」と、裏側の理由を考えられるようになったことで視野が広くなったように思います。

特に揉め事は、反対側の視点に立つことで「真因」を見つけやすくなり解決策が出しやすい。元々「あーでもない。こーでもない」と考えることが好きなのに拍車がかかりましたけど。

労働組合は政治活動にも参画しているので、選挙シーズンになると組合役員は、もっぱら選挙活動に駆り出されます。電話作戦やポスター貼り、駅前で候補者と一緒に手を振ったり。

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まあ色々大変でしたけど、国会議員、県会議員、市議会議員という政治家と話す機会もあり、政治についてより深く考えることもできました。

政治の裏側をちょこっと垣間見、「政治って本当に利権の塊」とも。

自分たちの団体・業界だけがよくなる仕組み作りのためにカネ、ヒトを使って国会議員を国会に送り込むのが選挙なんだなと痛感しました。

明日は参議院議員選挙。誰を送り込むことで自分を取り巻く社会が作れるのかよく考えて投票したいと思います。

色々と蠢く政治の世界なので裏側を読み取ることが難しいですが・・・