月末は注目の経済指標が数多く発表されます

311a830b610d01bb5d2b40cc202d7945_s

「今の日本の景気・経済はどうなっているか?」

それがわかるのが『経済指標』というデータです。主に月末に発表されます。今日は様々な経済指標が発表されました。

◆完全失業率・有効求人倍率

日本経済は5−6割が個人消費(私たちの購買行動)を占めると言われています。消費動向は「消費支出」や「全国百貨店売上高」「新車販売台数」「旅行取扱高」「住宅着工指数」など様々な指標で見ることができますが、お金は使う前に貰わないといけません

貰うためには働き口が必要。つまり雇用があるかどうか、雇用環境を表す失業率や有効求人倍数と行った指標は、日本経済の動向を知る上で、とても重要です。

本日発表された完全失業率は2.7%。リーマンショック時には5.5%を超えていました。有効求人倍数は1.54倍。働きたい人に対してどれだけ企業側が求人しているのか?を表す指標で1.0倍を超えると求人の方が多いという意味になります。44年ぶりの高水準だそうです。最近はどこもかしこも人手不足ですもんね。

それぞれの指標を見ると「雇用環境は改善もしくは安定に推移=消費も期待できる」という見方ができます。

◆鉱工業生産指数

「モノづくり日本」が元気かどうかわかる指標です。メーカーの生産動向が高いか低いかを表します。モノづくりは日本経済のエンジン。ここが弱まると雇用にも消費にも反映されていくのでとてもとても重要な指標です。

3月の鉱工業生産指数は、プラス1.2%。3ヶ月連続でプラスですが、地域別に見るとまだらです。特に東北地方は2ヶ月連続マイナス。

◆消費者物価指数

言葉通り「物価」を表す指標です。日本はバブルが弾け長く物価が下がり続けるデフレ経済の中にいます。

デフレは買う側から見るとモノが安く買えるので一見良さそうですが、モノが安いということは売上も下がり、利益も下がる。そのために企業は収益確保で様々なコスト削減を行います。その一つが人件費。つまり私たちのお給料です。この給料が下がり続けていることが日本経済にとってマイナスに働いています。初めに戻れば日本経済は個人消費が約5−6割。

そのため国は様々な策を講じて「デフレ脱却」対策を行っています。例えば春闘の時期に安倍首相自らが企業トップに対して「賃金をあげて欲しい」など。。。。そのデフレから抜け出せるのかどうか表す指標がこの消費者物価指数になります。

3月の結果はプラス0.9%。徐々に物価は上がっていますが、政府・日銀はプラス2%を目標にしているため、デフレ脱却はまだまだ道半ば。デフレ経済が長く続いているため、私たち日本人は『価格は安くないといけない症候群』に陥っています。

なお、世界を見渡すと物価が低いのは日本くらい。海外旅行に行くと物価の高さに驚かれるかたが多いかと思いますが、あれが健全。ちょっと強引な言い方になりますけど物価の高さは経済が元気である証拠なのです。

今日発表された経済指標を見ると日本経済はまだまだ問題はあるけれど、一歩ずつ改善していると言えます。株価にとってはプラス材料となります。本日の日経平均株価は150円ほど大きく値上がりしました。

株価は経済指標だけでなく、世界各国の株価や政治ニュースにもビビットに反応します。前日の米国株高や北朝鮮と韓国の南北首脳会談の開催なども好材料と判断されているようです。