外貨預金っていいんですか?

先日友人に「銀行に行ったら外貨預金を薦められたけど、どうなの?」と、聞かれました。良いか悪いかは各自の判断になりますが、判断する材料がないのが辛いところ・・・。

ということで良し悪しは置いておいて、日本円を取り巻く環境に関する丸山的見解をまとめました。論点は2つ。いずれも円安材料です。

【世界の金融政策の行方】

日本銀行がゼロ金利政策を継続し、その結果 私たちの銀行預金が途方に暮れる低金利になっている中で、米国・欧州の金融政策は「金利を引き上げる」という方向に舵をきっています。

お金はお金が大好きです。お金が増える方にヒョイひょーいと軽々と動きますので、どこかの国で金利が上がると聞けば、低い金利の日本なんぞさっさと見捨てて高い金利の海外に行ってしまうのがお金の正直さでありドライさ。

それは日本円にとっては価値が下がることになるため、つまり円安になりやすいということになります。円安というのは現在1米ドル108円が109円以上になること。10万円程度の余裕資金があるから、と、1000米ドル預金した場合、最初は108,000円だったものが、109,000円以上になることを意味します。

パッと見、良さげな感じがしますが「金利の引き上げ政策」というのは景気を冷やす可能性もあるので、とても慎重に行われます。各種 経済指標が見れるようになるといいですね。

【日本の財政問題】

日本は全収入(GDP)に対して借金が2倍ある超借金国。GDP比における借金額は世界一です。私たちはこの問題を日々の生活で実感を感じることがありませんが、地下マグマのような大きな危険性を孕んでいることをわかっている人がどれだけいるのでしょう?

例えば、お店をやってる友人がインテリアや材料にこだわっているにも関わらず低価格でサービスを提供していたら「あの店は大丈夫か?」と不安になりませんか?友人が自分の貯金を取り崩してやってる分には「心配・・・」だけで済みますが、自分が開店資金を出していると心配どころではありません。

今の日本の財政はその状態にあります。税金こそ払っているけれど、医療費などの社会保障費は税収を遥かに上回っています。これらについてTVなどマスコミはあまり報じず自分たちは気づきませんが、世界はその動向を注視しています。

何故ならば、日本の財政は破綻するとわかったら、あっという間に日本からお金を逃したいから。お金はお金が大好きであるようにお金が減ることを最も嫌うためです。

じゃあ、日本の財政が未だなんとかなっているのはどうして?というと、約1,400兆円と言われる個人の銀行預金があるから。そのお金が国債という国の借金を下支えしていると言われています。そしてその殆どは高齢者の資産。

おじいちゃんおばあちゃんがいなくなり、子に孫にそのお金が受け継がれて銀行にそのまま眠っていれば良いですが、、、現代はご存知の通り、子や孫の世代は収入が増えない世代。もらったお金は教育費などに使われます。そうなるとその1,400兆円は減るばかり。

お金は増えることを好み、減ることを嫌います。1,400兆円が減る!ということがわかると、日本にお金を置くと減ってしまうリスクが高いので、日本危険!!!!と判断。お金は日本から逃避します。結果、日本円の価値が下がるので、円が売られる要因(=円安)となるのです。

円安はお金が増えますが、一方で行き過ぎると「円」というお金が消える可能性もあります。この辺りは「お金と経済の仕組み基本講座」(8月以降名古屋・東京・大阪で開催)で詳しくお話ししていますのでご興味ある方は、よかったらご参加を。。。

最後に為替というのはとても難しく、上記のような教科書的な情報以上に政府要人発言や地政学リスクと言われる中東や北朝鮮情勢などで大きく動きます。なので安易に「円安になるんだー。じゃあ外貨預金始めよ」と思わないこと。情報収集と自分なりの判断軸を持つことが必要。そのためにはたとえ面倒だと思っても学ぶことが大切です。

なんせ自分のお金を増やし、守ることですから。

めんどくさいとか言ってられないでしょ。