脳みそのシワ取り

入院していた病院は名古屋市郊外にあり、また病室が12階だったのでとても見晴らしがよかった。

個室とはいえ、病室という狭い空間にいながらも窓から見える空はとても大きく、時間ごとに表情を変える空の色や雲の形を見てて飽きることがなく。

空の景色はどれひとつとっても同じものはない。

夕焼けは息を飲むほど美しく、

朝焼けは神々しい。

朝は鳥の家族と思われる子達が飛び方練習をしてました。

ある日の夕方は雲の切れ間から降り注ぐ太陽の光が素晴らしかった。

退院前日は稲光りまで。空オールキャストな感じ。

普段の生活において、一日中 同じ場所から空の表情を追うことはしませんし、できません。

こーやって、空を眺めていられるのは入院中だからこそ、と気づいたら、「日常」の代名詞のようなスマホを見ている場合ではないな、と、

(実際 左手でスマホを触るのが辛かったこともある)

スマホだけでなく、テレビも付けず、欠かさず見ていて金融マーケット情報もひっくるめ、ほぼ情報全てシャットアウトして「ぼけー」と、窓の外を見て過ごしておりました。

空を「ぼけーっ」と眺めていると脳みそのシワが一本、また一本と無くなっていくのが自分なりにわかりまして、時折 病室に顔を出してくれた友人たちと話していると「あれ、いまなんでこの話題だっけ?」となることもしばしば。

なんというか言葉にキレがない。。。

ま、いいか。今までシャカリキになって生きてきたのだし、日常に戻ればまたそのうち(シワの数は)戻るのだろうし。

入院・手術は、まあ大変といえば大変+不便ですけど、立ち止まりリセットする機会としてはよかったと思います。私自身にとってはとても豊かな時間になりました。

まあこれも期間2週間足らず+整形外科だからこそ言えることですが・・。

なお、空が一番暗いのは空が白む前の午前3時頃。よく人生論で「物事は好転する直前が一番辛い」と言いますが、同じことだなぁと思いました。

明けない夜はないのだな、と。