銀行預金金利はなぜ低いのか?

7月31日に開催された日銀の金融政策決定会合で「長期金利の上昇を容認する」という決定がなされました。日経新聞だけでなく地方紙一面もトップニュース。

金利は銀行預金や住宅ローン金利などに影響するので、人ごとではない方も多いのでは?? 金利はゼロコンマ以下で動く、とっても微々たるものですが、その影響は上記の生活に関わる金利だけでなく物価や為替、ひょっとしたら税金にも波及するなど私たちの生活や日本経済に大きく影響するので見過ごせないものです。

でもしかし、そもそも「金利とは何か」「金利が上がる要因、下がる要因」とは何でしょう?

「金利が上昇するかもしれない!?」という、ちょうど良い時事ネタがありましたので、金利について、その仕組みなど数回に分けて説明していきたいと思います。

さて最初に金利とは何か?

世の中に存在する「金利」とは平たく言えば全てお金を借りる時の利用料。お金を借りる人がお金を貸してくれた人に払うものです。

銀行預金金利も銀行に預けいつでも引き出しできるようになっているものの、銀行は私たちからお金を集め、その利用料として金利を払っています。これが預金金利。銀行は私たちから集めたお金を住宅ローンや企業融資など貸し出すことによって利益を稼いでいるのです。

預金金利は0.01%だけど、住宅ローン金利は変動で1%弱/固定で2%くらいなのはそのため。

次にその金利はどこで決まるのか?

一言で言えば日本銀行が決める政策金利がベースになっています。社会科で習った「公定歩合」を覚えていますか? あれです。あれ。現在はルールが変わり公定歩合そのものは使われていませんが、それに見合う政策金利をベースに預金・住宅ローン金利などが決められます。そしてその金利水準を決めるのが先日ニュースになった「金融政策決定会合」。

どうやって決まるのか?&金利の役割

私たちがモノやサービスを購入する時、人気商品や付加価値の高いモノ・サービスがドンドン値上がりし、売れないものが値下がりするように、お金も全く同じで多く使われるとその価値がドンドン上がり、使われないとその価値が下がります。

お金が使われない=モノ・サービス(物価)の価値が下がる⇒不景気になると日銀は金利を引き下げお金を借りやすくし、私たちがお金を使いやすいようにします。一方で景気がよくなり過ぎると物価が異常に上がってしまうため、金利を引き上げることで、お金を使いすぎないようにします。金利は物価との連動性がとても高いのです。

日銀は世の中の景気や物価の状況をじっくり見極めながら、この政策金利を決めています。景気(経済)も人生のように山あり谷あり。そのアップダウンを緩やかなものにし、景気を巡航速度に保つのが金利の役割です。

私がお伝えしている「お金と経済の仕組み基礎講座」では『金利は国の体温』と説明しています。金利は高すぎても低すぎてもダメ。適温が大事なのです。

ちなみに現在の日本の政策金利はマイナス0.1%。低体温状態なのですよ。だからニュースで報道されている通り、適温に戻すため物価上昇率2%を目指しているのです。バブル時代と言われた1980〜90年代は5%でした。

海外に目を向けて見ると米国は1.75〜2%です。

経済用語を言い始めると難しくてキリがないので簡単な説明しかしませんが、物価が上がることをインフレ、物価が下がり続けることをデフレと言います。日本はバブル崩壊以降20数年以上 デフレ経済の中にいます。

(続く)