FRBってなんだ?

年末年始に2万円を割れていた日経平均株価が2万円台を回復しました。

株価は景況感が表れやすい指標のため、株価が下がり、大台を切るとなんとなく世間に暗〜い空気が漂う・・・。なので2万円回復は「なんとか踏ん張った!」感じがします。

さて、戻ってきた要因は色々ありますが、聞き慣れない言葉の一つに「FRB パウエル議長の発言」があるのではないでしょうか。

FRBとは米国の中央銀行のこと。中央銀行とは日本では日本銀行のことですね。日本銀行のトップは「総裁」ですが、FRBのトップは「議長」と呼ばれます。

中央銀行トップのコメントがなぜ株価を動かすのか? 中央銀行は金利を上げ下げすることによって、世の中に出回るお金の量を調節するのです。それが影響しています。

お金がたくさん出回れば、お金は使いやすく、出回る量が少なければお金は使いにくい。私たちがボーナスが出ると財布の紐が緩み、一方で給料前は無駄使いしないのと同じ原理です。

米国は景気が良い上に物価も少しずつ上がっているので、金利を段階的に引き上げています。そう。景気が良いと金利は高くなる。バブル時代を知っている方は銀行預金金利が5%くらいだったのを覚えているでしょうか?

「金利が上がる」ということは、世の中に出回るお金の量が減ることを意味します。高い金利で住宅ローンを組もうとは思いませんよね?お金が使いづらくなるので出回るお金の量が減って行くのです。

お金の量を減らす理由は、お金が有り余ると皆んなが余計なものを買ってしまうため。バブル時代に不動産が高騰したのもそれが一因。なので世の中に必要なお金の量を調整することによって景気を安定的にするのが中央銀行の役割の一つです。

それでも投資のプロたちは、世の中に出回っている大量のお金を使って株式などを買っています。そんな中、金利が上昇しお金の量が減ったら「使えるお金が少なくなる!」と思って慌てて今 手元に持ってる株式を売って利益確定に走ります。

もちろん最近は米国と中国が貿易でケンカしてたり、その影響でこれまで収益の下方修正したことがない(らしい)世界大大大企業のアップル社が15年ぶりにそんなに儲けられないかも・・と言い出したりするなど、株安になる要因が溢れていますが・・・。

基本 中央銀行は、政治ネタ(米中貿易摩擦など)で金利を上げ下げしようとは思っておらず、経済指標など実態(エビデンス)を見ながら金利を動かそうとします。実態を見ると米国経済は相変わらず好調なので金利は継続的に引き上げたい・・

しかし、世間(投資のプロ=金融市場関係者)たちがそれに動揺しまくっている(=世界中で揉めているのにお金の量が減ったら更に困るやんけ!)のを見て、FRBのパウエル議長が

「少し、君たち(投資のプロ)たちの思いも汲んであげてもいいよ(=利上げの一時停止)」

と言ってくれたので、みんなが安心して株を買って、株価が上がって株価が少し戻った・・という状況になってます。

中央銀行・・・と言われても社会科の時間では多分 「日本銀行とは日本の(中央銀行)である」という穴埋め問題くらいしかなかったように思うので、こんな時事ネタを通して、中央銀行の役割やそれが世の中にどう影響するのか、少しでも理解を深めてもらえればと思います。

株価そのものは、まあまだ米国・中国のケンカに決着の目処は立たず、2万円台を回復しても不安定な動きが続いています。それにパウエル議長の発言によって株価は戻りましたが、為替が円高になっちゃいました・・。

この動きについてはまた明日。